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Millefeuille Balletさま

夏が始まる少し前、ステキなリクエストをいただきました。

「うちの小さな生徒たちにジャイロキネシスを教えていただけませんか?」
 
リクエストを下さったのは元町にあるミルフィユバレエ主宰・滝野とも香さん。とも香さんは昨年からジャイロトニックを受講してくださっていて、バレエをするかたたちにとってジャイロトニック、ジャイロキネシスの効果をご自身が体感されていました。

とてもステキなお客様であるとも香さんのリクエスト。
すぐに引き受けたかったのですが、ちょっぴり悩みました。

小さなお子さんへの指導経験がないこと。
バレエ経験がないこと。
 
バレエ経験がまったくないといえば、ウソになります。幼少のころ、肥満児だったわたしを心配して母がバレエを習わせた時期があります。が、長くは続かず、遊びの範囲を超えることは
ありませんでした。
 
ジャイロトニック、ジャイロキネシスと関わるようになって、バレエの先生や踊ることを生業にしているかたたちと接するようなりました。そして、感じたこと。
からだのやわらかさ、感覚のすばらしさはもちろんですが、なによりもバレエが大好きで、真摯に向き合っている。
 
小さな生徒さんたちとはいえ、バレエが好きなお子さんにバレエ経験のほとんどないわたしが教えられるかな?小さなみなさんと仲良く、たのしくできるかな?
・・・バレエの指導もできる、ジャイロキネシスのトレーナーのかたにやっていただくほうが
いいのでは?ふと、そんなふうに感じました。

 
とも香さんにそのことをお伝えしたところ、
「祐希江さんにお願いしたいです」

そう言っていただき、覚悟が決まりました。
 

ジャイロキネシストレーナー仲間で、バレエも教えていらっしゃる丸山まどかさんにあれこれ相談しながら、1回目を迎えました。

小学校低学年から中学生まで約20名近くの小さなバレリーナさんたち。みなさん、とても礼儀正しくご挨拶をしてくれました。そして、レッスン。

 

いつも通り動き始めて、ハッと気がつきました。みなさん、動いてはいるのですが、なんとなくキョトンとしていることに。「難しいのかな?」そう思いながら、ひとつの動きを少し長めに繰り返してすすめました。

 

集中力が途切れないように。
楽しんでもらえるように。
あれこれ考えながらの60分はあっという間。
いつものクラスよりも汗ビッショリでした。


終わった後のみなさんは「楽しかった」などの感想をくださいましたが、私自身はなんとなく納得がいかない・・・珍しくそんな気持ちでした。なにかが違う。でも、それがなにかわからない。

1か月後、2回目のレッスンを迎えました。そのときもまだ「どんなふうに小さなバレリーナさんたちとジャイロキネシスを楽しめばいいんだろう?」と悩んでいました。

ふと、思い立ち、少し早めにスタジオに足を運び、とも香さんがお子さんに教えている様子を見学させてもらいました。

「あ!」

そこでわかりました。
小さなバレリーナさん達が本当の意味で見えてなかったことに。

たとえば、伝える言葉。
大人には「足の裏を床に沈めて」で伝わるかもしれない動作が小さなお子さんにはちょっと難しい。「○○みたいに」「○○○をこんなふうに」など、知っていること、想像できそうなことにつなげることが大切だったのです。

そして、お子さん達のからだ。
やわらかいけど、コントロールは難しい。そう考えたら、一緒に動くときに彼女たちのからだが動きやすいリズムを私がもっとキャッチする必要があるということ。ジャイロキネシスはジャイロキネシスとして完成されたものだけれど、ほんの少し、小さなお子さんでも心地よく感じられる呼吸や動きのリズムを意識することはできます。

とも香さんがお子さんを一人の人間として大切に教えていることが言葉やサポートのしかたから
伝わってきて、2回目のレッスンの仕方が決まりました。
そして、レッスン!

 
動物やお花などなど、お子さんがイメージしやすいことと少しゆっくりめのリズムで、でもジャイロキネシスのテイストを崩すことなくできた60分。終わったあとのみなさんもニコニコでした。

ドイツから帰国直後の8月初旬、3回目のレッスンもさせていただき、無事、お約束の3回を終えることができました。
 

 
小さなお子さんはからだがやわらかく、からだのつながりや床反力などを感じることはとても難しいと思います。お子さんにジャイロキネシスは難しいかな?と思ったこともありました。
が、動きのユニークさはお子さんにも通じるのでしょう。キャットバックなどは本当に生き生きとしたねこちゃんのようになって動いていらっしゃいました。その姿をみて、ジャイロキネシスが感受性に響くムーブメントであることを改めて実感しました。そして、このエクササイズのガイドができる存在であることに今まで以上に誇りを感じました。

 

そんなチャンスをくださったミルフィユバレエの滝野とも香さん、「祐希江さんなら大丈夫!できますよ」と励ましてくださったトレーナー仲間の丸山まどかさん、本当にありがとうございました。お二人のサポートがわたしにくれたチャンスはとても大きく、すばらしいものでした。小さなバレリーナさんたちの生き生きした動きは、大人のわたしに「ストレスのないからだ」を教えてくれました。ミルフィユバレエの生徒のみなさん、本当にありがとうございました。みなさんが大きくなって「ジャイロキネシスのトレーナーになりたい」と思う日がきたらいいな・・・なんて、勝手に思ってます。

 

 Millefeuille Balletさま サイト
 http://millefeuilleballet.jp/